07/05 (Tue) ｢卑怯モノの言い草｣

市橋容疑者の裁判、結構気にしてニュースを見ています。

先日、たまたま本屋で市橋容疑者の本を見つけて「へぇ」と手に取ったんです。

逃亡中に考えていたことを全て書いたとか、逃げたのは卑怯だったというような帯のコメントでした。

逃げたのは、卑怯というより整形までして見苦しいだけのこと。

卑怯なのは、腕力でかなわない女性を力にまかせて凌辱したことじゃないかしら。

まあ、どんなつもりで書いたか知らないけれど。

実際あの本がいつ発売されたのか、また詳細な内容は知らないけれど、程なくして裁判が始まったこのタイミングは裁判員への心象を良くしたいがための法廷戦術の一つかしら……なんて考えてしまいました。

わざわざブログにこんなことを書くのもどうかと思いましたが、今日の法廷での殺意否定がやるせなくて眠れないんです。

襲われた彼女が怖がって声をあげた為に、口をおさえたら首を強く締め付ける結果になったという弁護士の主張。

これ、殺意ないって言うんですか？

首を強く絞めたら死ぬでしょう、ハタチを越えた大の大人がわからずにやったんですか。

ていうか、殺意がなかったからなんなんですか？

悪くないんですか？

強姦という犯罪が明るみにならぬよう、隠そうとした結果でしょう。

突然飛び出した子供を車でひいてしまったのとは違う。

不可抗力と同義ではないですからね。

殺意の有無なんて重要な論点ではないと思うんです。

どちらにせよ、殺したんだもの。

殺意がないと認められれば罪が軽くなるんでしょうか？

そんな容疑者にしかわからないことを話し合って、なんになるのか。

罪状認否で、殺意はなかったが死に対する責任は取るつもりと言ってはいたけれど、殺意はなかったと自ら言うこと事態が責任逃れに思える。

弁護士の主張は、彼女が騒がなければ口をおさえることはなく、口をおさえなければ首を絞めることにはならなかったと聞こえてくる。

つまり、抵抗しなければ、彼女は死ななかったの？

大人しくされるがままにしていたら、命まではとらなかったのにってことですか？

強姦までは容疑者が悪いけど、死んだのは自分のせいと言われているみたいに思えてならない。

土下座なんて、法廷で判決が下りたときにするべき。

本なんて判決を受けとめてから、書くべき。

何から何まで卑怯に思えてしかたがない。