01/06 (Sat) ｢1/6（土） 鼻ほじり駅伝｣

電車に乗りこみ着席すると、目の前の席でオジサンが鼻をほじっていました。

目を閉じているので眠っているのかもしれないと思いながら暫く見つめました。

少し、気分が悪くなりました。

人差し指でずーっと、二駅目までほじっていました。

お洒落というほどではないけれど趣味のよさそうなスーツと高そうな時計を身に付け、お年も50代後半の会社役員といった風情のオジサンでした。

つまり、少しガッカリしたのです。

大人とはなんぞやと。

二駅目発車の時に目が開いたので、やっぱり起きていたようです。

｢オジサン、大人なんだから恥ずかしいですよ｣という抗議を込めまして真正面から視線をぶつけてやりました。

しかし、左斜め下を見つめながらほじっているので、私の鋭い視線、咳払いに気付いてくれません。

どうやら鼻をほじることに集中していたようです。

すると、中指が加わり・・・二本の指が左の鼻の穴に突っ込まれていました。

鼻、痛くないのかな。

年明けに父が夢中になっていた箱根駅伝の襷リレーを彷彿とさせるような見事な指捌きで、人差し指から中指一本へほじり指が交代になったところで私は下車することとなりました。

混んではいないけれど座席一杯埋まっているような車内で、オジサンの鼻ほじり駅伝に気付いていたのはどうやら私だけでした。

世の中の人は他人の動向に無関心なものなんですね。